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薙が考えた事を考えもせずにつづるところです。
【聖剣伝説LOM】エスカデ篇の人物関係を整理したい

じぶん用だけど、
「マチルダはなんでアーウィンが世界を滅ぼそうとしてるのに止めようとしないの?」
みたいに思った人の参考に少しは なるかもしれない。

~いきさつ~

マチルダは生まれつき司祭になる人生が決まっており、それがとにかく気に入らず自由に憧れを抱いていた(重要)
そんなおり、悪魔と人間のハーフである幼馴染アーウィンの自由な生き方に惹かれて16歳の頃(10年前)にアーウィンとともに寺院を脱出。
しかし寺院の外も危険でいっぱいであり(地下坑道のガスで酸欠になったり崩落で閉じ込められる)、結局寺院を出たからといって望むような生き方ができそうになかった。
絶望したマチルダは「奈落へ行きたい」と漏らす(文字通りの意味なのか、単なる自殺願望なのかはよく分からないけど、要するに「この世界が嫌になった」という意味なのでどちらでも大差ないと思う)。
そこでアーウィンは「マチルダの精霊力を奪えばマチルダは司祭にならずに済むのでは」と考えて実行する。ついでに「どうあがいてもマチルダが自由に生きられない世界なら滅ぼしちゃおう」と考えたけど、マチルダの精霊力を自分で取り込めば世界を滅ぼすための力も得られて一石二鳥みたいな感じだったと思われる。
その現場をエスカデが目撃。マチルダに惚れていたエスカデは「この悪魔野郎ーーー!」と叫びながらアーウィンに突撃するが返り討ちにあい、奈落へ落ちる。奈落へ落ちたエスカデはアーウィンを倒すため奈落で10年、賢人オールボンに剣術を教わる。
一方マチルダは精霊力を奪われ、10年で老婆に。
アーウィンはマチルダのもとを離れ、精霊界で精霊たちを従えて世界を滅ぼし、マチルダを妖精王とするために下積みを続ける(精霊としても人間を滅ぼしたいので、利害が一致してアーウィンに協力した。人間を妖精王にすることに対する妖精の反発はアーウィンが力でねじ伏せるつもりでいた)。
ダナエは僧兵として寺院=司祭=マチルダを守る義務があったんだけど、「3人と幼馴染」というだけで ここまでの事件に一切関与していない。
が、エスカデは奈落に、アーウィンは妖精界に、マチルダは現世に、とチリヂリになったので、その後の10年はマチルダとダナエがペアで過ごしてきた形。

この時点で(薙も)理解が怪しい感じになってるけど頑張ろう。

~それぞれの思惑~

★エスカデ
「マチルダから精霊力を奪って人生をめちゃくちゃにしたうえ、
 マチルダから奪った力で世界を滅ぼそうとする悪魔ぶっ殺す。
 そうすればマチルダは元通りになるし世界は救われる。
 だからアーウィンに肩入れするやつもぶっ殺す(マチルダを除く)」

★マチルダ
「私のことならこのまま黙って死ぬから気にしないで、みんな仲良くしようね!
 みんな自由だから、アーウィンが世界を滅ぼすって言ってるけどそれも自由だし
 アーウィンの野望を止めたいならそれも自由だし、そのせいで幼馴染どうしが
 殺し合うことになっても自由ですから止めません!ご自由にどうぞ!」

★ダナエ
「マチルダがアーウィンと一緒に妖精界で暮らせばマチルダの老化は止まるし
 アーウィンが世界を滅ぼすこともないし両想いで幸せだし丸く収まるね!
 だからマチルダは妖精界で長生きしようね!しろ。エスカデは邪魔すんな」
(ダナエルート時)
「マチルダが言う事聞いてくれないからアーウィンがルシェイメア復活させて
 世界がヤバいからアーウィンぶっ殺す」

★アーウィン
「マチルダはこの世界のこと嫌いみたいだし、マチルダを妖精界に連れてって
 この世界は滅ぼすわ。でもなんかマチルダは妖精界には行かないっていうけど
 オレ悪魔だし、どのみちこの世界は滅ぼすわ」

~4人の話は、なぜこじれたのか?~

「私は、あなたにこう生きてほしい」
「こうすれば全て丸く収まるに違いない」
といった考えを4人で押し付け合ったから
だと思う。たぶん。

エスカデやアーウィンは分かりやすい。
エスカデはマチルダが好きで、マチルダに元通りになって欲しいのと、
マチルダと仲良しなアーウィンに嫉妬してるのと、そもそも悪魔だから
気に入らないのと諸々で「アーウィンを殺して精霊力をマチルダに戻せば
全て解決するからマチルダとダナエはアーウィンが殺されるのを黙ってみてろ」
という考えを周囲に押し付け、従わない者や邪魔な者は斬り捨てた。

アーウィンは「俺が精霊力を奪ったせいでマチルダがおばあちゃんになったのは
申し訳ないし、この世界にいてもマチルダは辛い思いをしてばかりなので
妖精界で暮らそう」という考えをマチルダに押し付けた。

マチルダは一見誰も束縛していないように見えるが「自由であることを強いている」。
その結果として自分からは何もしようとしないし、他者が何をしても止めようとしない
(ただし、自分に対し「こうしろ」と言われたことだけは徹底的に拒否する)。
世界を滅ぼそうとするアーウィンを止められる立場にありながら自由にさせたのは
言うまでもなく、あなたも自由だという言葉のもとに主人公やダナエ・エスカデを
ルシェイメアに向かわせアーウィンと殺し合いをさせた。マチルダとしては
世界が滅ぼうが関係ないのだがダナエを含め他の者としてはたまったものではなく、
アーウィンの凶行を止めないという選択肢などあってないようなもの。
結果としてマチルダの「自分はどうなってもいいからみんな自由に生きて欲しい」
という考えの押し付けがダナエやエスカデや主人公の自由を奪った。

ダナエも同様。
一見するとマチルダの平穏な人生を願い、アーウィンと殺し合うことなく
世界の滅亡を止めたいと真っ当なことを言っており、かつアーウィンのように
世界を滅ぼすわけでもなければ、マチルダのようにそれを受け入れるでもなく、
エスカデのようにアーウィンの味方となれば誰彼構わず斬り殺すようなこともせず
最も常識的な言動をとっているように見えるし実際その通りなのだが、
ここまでの文章を読んでもらえたなら、ダナエもまた「あなたがこう生きれば
あなたも私もみんな幸せ!」という自己中心的な考え方を押し付けているに過ぎない。
それがたまたま一般的な倫理観に近しいもので他者の共感を得られやすいことに加え、
ダナエ自身が「私はこんなに頑張っているのにどうして分かってくれないの?」
という雰囲気を醸し出すので他者の同情をも得られやすい構図になっているのだが、
マチルダ本人はそれを望んでいない。つまるところマチルダにとっては
有難迷惑なのだが、(初期の)ダナエは「マチルダが私のいう事を
きかないのは悪魔にそそのかされたせいだ!私が正しいのに!」というスタンスで、
ガイアにたしなめられていた。

ただまぁ、じゃあどうなれば平和だったのかっていうと、どうしようもない。
そもそも悪魔と司祭が両想いで、悪魔を憎む名門剣士が司祭に片思いしているという
構図がすでに、誰かが救われないことが確定している(だからといって
誰も救われない結末になって良かったのかというのも別の話だけど)。

Q:なぜマチルダはアーウィンと一緒に妖精界に行かなかったのか?

マチルダはとことん自由至上主義らしいので、
「アーウィンの手引きで妖精界に行き、妖精王として祭り上げられるという
 他人が敷いたレールに乗って生きたくなかった」
のではないかと考えている。
つまり、アーウィンが用意したマチルダ妖精王ルートは結局のところマチルダからすれば
生まれつき司祭として生きることを定められていた10年前の境遇とあまり変わっていない。

加えて、マチルダとしてはアーウィンに責任を感じて欲しくなかったという
可能性もある。マチルダが妖精界に行かないと生きられなくなってしまったのは
アーウィンが精霊力を奪ったからであり、マチルダが妖精界に行くということは
「自分はアーウィンに精霊力を奪われて困っていた」というのを認めることになる。
なので、早死にしたとしても「私なら別にこのまま死んでも全然気にしてないわ」
みたいな態度でいたということ。自分が早死にすることで悲しむ人がいるというのを
分かってたのかどうか知らないけど、マチルダ自身は「私なら別に早死にしても
気にしてないからあなたも気にしないで」と言えば丸く済むと考えてたらしい。

Q:なぜマチルダはアーウィンが世界を滅ぼすことを受け入れたのか?

「ダナエ、私とアーウィンは、お互いの自由を奪ったりはしないの。
 彼が世界を滅ぼすと決めたら、私はよろこんで、それを受け入れるわ。」
というセリフにほとんど答えがある。
自由なら他人に迷惑をかけてもいいのか、という真っ当な批判がありそうだが
マチルダとしては「はい、そうです」と答えるだろう。
エスカデ篇ラストシナリオの序盤にて彼女自身がそれに近いことを語っており、
「自分の望み通りに生きないということは罪でありマナの女神の意思に反する」
ということらしい。
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