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薙が考えた事を考えもせずにつづるところです。
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薙なりに「ゆめにっきで示されている要素から窓付きに何があったのかを考察」したものをまとめています。 10年近く前の考察を下地にしています。 ■現実世界で何があったか 窓付き(仮名)は小学校高学年ほどの少女。 ある日、同級生のモノ子(仮名)との下校中、歩行者用信号機の赤を無視して横断歩道を渡っていたところに大型トラックが突っ込んでくる。 幸い窓付きは軽傷で助かったが、モノ子は即死。 そのことがトラウマとなりPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症。 対人恐怖症となり、引きこもりがちになる。 やがて末期には感情も乏しくなり部屋を徘徊するようになり、最期は投身自殺する。 ■登場人物とその解釈 ●窓付き 本来はゲーム好きな明るい少女。ゲーム好きと考える理由は主に2つ。 1つは「NASU」の存在。娯楽どころか窓付きが興味を示すものがほとんど存在しない現実世界でNASUが存在感を持っていること。 もう1つは、FC世界の明るさ・広大さ。ゲームに対してプラスの感情を持っていたことが見て取れる。 明るい性格だと考えた理由は特にない。 夢日記はもともと趣味で書いていた。 対人恐怖症を発症したのは「大切な人の命を犠牲にして生き延びている非道な人間だと思われているのではないか」と考えるようになったため。 ●モノ子 窓付きの親友の1人。 彼女の死が「ゆめにっき」の世界が開かれるきっかけとなった。 報道関係者や警察、親族など全ての人間がトラックはモノ子に向かって走っていたと思っているが、実際は窓付きのほうへ向かって走っており、モノ子は窓付きをかばって轢死した。このことは窓付きだけが知っている。という経緯があったことで窓付きが自分を責めるきっかけになっている。 なぜ彼女が故人だと考えたのか?やはり彼女のいる世界がモノクロで葬儀を思い起こさせるからですね。 「しんごう」で姿が変化するのは自動車事故との関連性を思わせる。変化した姿は、脳が飛び出したり、複雑骨折によって体外へ飛び出した骨といった光景が窓付きの頭の中である程度象徴的にデフォルメされた結果なのかなと。 ●モノ江 モノ子の姉。 優しい性格で、モノ子の死によって憔悴しきってしまっている窓付きを心配している。 一方、本来死ぬはずだった自分が生き残りモノ子だけが死んでしまったと強く自分を攻める窓付きにとってモノ江は非常に恐ろしい存在であり、「モノ江に恨まれているのではないか」と怯えている。そのため、窓付きはモノ江の顔を直視できなくなっている。 つまり、夢の世界でモノ江がすぐに消えてしまうのは、モノ江が消えているのではなく窓付きがその場を去っている、もしくはモノ江の顔を見たくないと願っているからではないかと。モノ江の独特の表情は窓付きが感じている心象そのままです。 モノ子の姉だと考えたのはやはり同じモノクロ世界にいて場所が近いほか、「葬儀にいた」とか「喪に服している」といったイメージ。 デーブを殺さないと会えないのも「現実世界で人を殺してから会う」こととリンクしているのではないか。 ●ポニ子 窓付きの親友。 彼女はモノ子の事故現場にいなかった上、その後部屋に引きこもってしまった窓付きとは一度も会っていない。 窓付きは対人恐怖症を発してからもポニ子のことを「こんな自分とでも友達でいてくれる」と信じていたが、病状が悪化するにつれて少しずつ「やはりポニ子とはいえ親友を見殺しにして生き延び部屋にこもっている人間など受け入れてはくれないのでは」と思うようになっていく。 やがてポニ子をも信じられなくなってしまったその瞬間、夢の世界のポニ子は異形に変化する。 窓付きはその「元ポニ子」を撲殺する(ウボァに接触すると打撃音がして変形し、死を連想させるモノクロ世界へ移動する)。この瞬間、窓付きは残った親友のポニ子を自ら裏切ったことになる。 ちなみに現実世界のポニ子は窓付きを裏切ってなどいなかった(そもそもモノ子は自己犠牲で死んでいる上、そのことを知っているのは窓付きだけなので窓付きを責める理由を持つ人間などいない)。 夢の世界でのポニ子は立体映像かロボットのように感情がないので話しかけても反応がないが、ポニ子の部屋、部屋の外ともに落ち着いた雰囲気なので窓付きにとって安らぎだったことに間違いはないと考えている。 ●センチメンタル小室マイケル坂本ダダ先生 窓付きが部屋に引きこもる前にPTSD、対人恐怖症などに対するケアをおこなっていた主治医。 おそらく窓付きが唯一悩みを打ち明け、彼女を救える可能性が高かった人物。そう考える理由は、窓付きが夢の世界で眠ることで低確率で行ける世界の先、長い下り階段は心の深層へと潜る様子を表し、炎は自動車事故や、自分自身でさえ思い出すのを拒絶してしまうような強いトラウマの暗示だと考えられる。その炎の先にいる彼はやはり窓付きの心の深部まで入り込めた人物だと予想される。 医者だと判断した理由は、名前に先生とあるから…ではない!そもそもこの名前はユーザーが勝手につけたものでしかない。 本当の理由は、彼がいるステージが白を基調としていること、彼しかいないのに2つある椅子、奥にあるベッドが病院だと解釈するとしっくりくることから。 ピアノを弾いているのは精神科の治療として音楽療法が用いられていたからかもしれない。 しかし彼もまた治療の最中に窓付きのトラウマを刺激してしまう(このことは宇宙船の墜落=事故によって暗示され、その際に慌てる様子、その後に落ち込む様子が見て取れる)。 窓付きが抱えるトラウマのさらに奥(火星さん)に到達することはできなかった。 ■その他のキャラクターとオブジェクト ●火星さん 窓付き自身、その心の最深部。厳密にはキャラクターではなく、火星さんを含めたその場面自体が意味を持つ。 機械のようなものが壊れて泣いているのは交通事故の現場を表し、そこで泣いている窓付きの心、という構図。 窓付きが抱えるトラウマの根源となっている場所。 ●鳥人間と包丁 鳥人間は窓付き本人または防衛本能の暗示だと考える。 なぜ鳥のような顔をしているのか、窓付きと外見が大きく異なるのはなぜか、という疑問はあるが、この設定で様々な物事に説明がつく。 そもそも鳥人間はプレイヤーにとって「目覚めを強制させ、エンディングに向かうのを阻害するお邪魔キャラ」であるわけだが、ゆめにっきのエンディングとは自殺である。つまり窓付きの自殺を阻止するキャラクターということになる。 鳥人間を包丁で刺すということは自殺、自傷行為であり、これを実行することで鳥人間=自己防衛本能によって窓付きは夢から冷めて現実に戻される。 また、鳥人間は「死を連想させる状況」で活性化する。具体的には、ギロチンの部屋で大量発生するし、ろうそくを命の灯火と解釈すると、この部屋では凄まじい速度で窓付きを捕らえに来る。 荒野で鳥人間がピクニックをおこなっているが、これも窓付き本人だと考えれば「自分がおかしくなってしまった前みたいに友達と明るく過ごしたい」という気持ちの表れだと推察できる。 つまりピクニックをしている鳥人間のうち1人、あるいは全てが窓付き(の理想)である。 ちなみに包丁のエフェクトが手に入る場所で雷を鳴らすと、手の模様が浮き出る。リストカットの暗示だと考えている。 ●めだまうで 鳥人間の項目で「鳥人間によって目覚めを強制される」と書いたが、それをせずにすむようになるエフェクトがこれ。 一見よくわからないエフェクトだが実はわかりやすい。 目玉を握りつぶすのは「目を覆う」行動、つまり現実から目を背けること。 その結果として窓付きは夢の世界に入り浸り、現実世界に戻る機会をほとんど失う。 そうして窓付きはどんどん「現実離れ」していくことになる。 ●さんかくずきん 窓付きの「死にたい」という願望の表れ。 実は、鳥人間=自己防衛本能の説を補強するエフェクト。鳥人間は「自殺を止める」活動をおこなっているが、さんかくずきんによって「死ぬ」と、「自殺を止められなかった」こととなり、鳥人間は窓付きを捕らえる意味を失い活動を停止する。 PR | カレンダー
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