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薙が考えた事を考えもせずにつづるところです。
あなたのゲームは最強にばかりこだわっていませんか?

近頃のゲーマーはキャラクターの成長や強力な装備の収集、操作の上達ばかりに
固執するユーザが多いように感じる。この理由にはゲーム脳が絡んでいるのでは
ないかと考えている。

ゲーム脳とは、ゲームで人を殺しているうちに、現実に人を殺すことに問題を
感じなくなったなどといったことを指すのではない。もっと幅広い意味で、あらゆることが
ゲーム化している。もちろん、車の運転をレースゲームに見立てたり、格闘ゲーム気分で
人を殴るなども、狭い意味でのゲーム脳の結果のひとつにすぎない。

ゲームとは、決められたルールの中でどう行動するかを楽しむものである。
これはテレビゲームに限らない。実際に存在する競技のほぼ全ては定められた道具と
限られたルールの中で行われる。

しかし、テレビゲームについてとりわけ特徴的なことは、定められたルールの多さに反して
禁止事項は非常に少ないということだ。禁止事項はオンラインゲームなどを除き、
無いといっても過言ではない。

例えばRPGで町の中を探索する。
キャラクターを上下左右に動かし、町人と会話をし、オブジェを調べる、などの目的で
キャラを操作するが、禁止事項は一切ない。他人のタンスを調べてはいけない、
店のカウンターに入ってはいけない、歩行者の妨げになってはいけない、など。
町の中で攻撃魔法を使ってはいけないというのは禁止事項のように見えるが、これは
ルールに含まれる。なぜなら、使いたくても使えないからだ。

ゲーム脳には無意識にこれが刷り込まれている。
つまり、ルールに従っていれば何をしてもよいと考えがちになる。例えば
壁の汚れを指さしてこれを擦って落としてくれと頼む。それを言われたある人間は、
鉄製のブラシで力の限り擦り汚れを壁紙ごと削り落とす。壁を傷つけるような道具を
使ってはいけないとか、壁を傷つけてはいけないというルールは示されなかったから
「壁の汚れを削り落とす」ことにのみ徹底する。まるで、部屋のハエを殺せと言われて
家ごと爆破するロボットのようだ。
これはどちらも、ダメとは言われてないから、ということになる。

逆に、ゲーム脳はルールを破ることを必要以上に嫌う。
お客さん1組につきあめ玉を1つサービスするイベントをするとき、仮に家族連れで
子供が2人いてあめ玉の取り合いで喧嘩になろうが泣きわめこうが、1組1つという
ルールを頑なに守り通そうとする。機転をきかせて2つ渡すというのはゲーム脳が
苦手とすることだ。

さて、この「与えられた目的に対して、ルールは徹底して守るが、それ以外のことは
手段を選ばない」という特徴から、薙が予想していることがある。
ゲームには目的がある。
プレイヤーは、何をすべきかを考える必要がなく、与えられた目的にそって
プレーを進めればいい。これに慣れきってしまっているので、明確な目的を
与えられなかった場合、つまり何をしてもいいというときに何もできないのだ。
例えばゲーム脳の場合、草原や海岸、森林やグラウンドなどに連れていかれ
「自由に遊んでいいよ」と言われても何もできない。携帯ゲームを取り出すか、
それもないなら人混みから離れたベンチで何もせず時間が過ぎるのを待つだろう。
自分で遊び方を見つけるのが苦手で、明確な遊び方を与えられないと遊べないのだ。

ここでようやく話が冒頭と繋がる。

ゲームにおいてキャラクターを強くしたり、操作を上達したりするのは最も分かりやすく
示された目的である。ゲーム脳は、その目的に対してはあらゆる手段も時間も努力も
惜しまない。キャラクターを強くするために効率のよい戦い方を研究し、時には金を使って
強力なアイテムを手に入れ、延々と同じ敵と戦い続ける。操作の上達のために
攻略サイトを調べあげ、上級者に教えを乞う。
その一方で、それ以外の遊び方には興味を示さない。
ストーリーの内容やキャラクターの設定などは特にないがしろにされやすい。
縛りプレーというものがある。
特定の操作を禁止したりして、あえて攻略を難しくする遊び方だ。単に最強の状態を
目指すのとは違った遊び方だが、これもやや狭い視野での遊び方のように感じる。

例えば、新しく覚えた技を初めて使う時というのは気分が高揚するはずだ。これも立派な
ゲームの楽しみ方の1つだ。他にも、好きなキャラクターがいれば、単にストーリーを
追うだけに留まらず、このキャラはこのときどう考えたんだろう、など感情移入しやすい。
また、そのキャラクターのイラストを描いたり…描けなくても他の人のイラストを鑑賞したり
グッズを集めたりといった楽しみ方も生まれる。ゲームは操作していないが、
ゲームによって生まれた立派な楽しみ方の1つだ。
少なくとも、強さと上達にしか目的を見いだせず延々と同じ作業を続けるよりずっと、
ゲームを楽しんでいると言えないだろうか。

つまり、薙にはどうも
「ゲーム脳の人ほどゲームを楽しむのが下手」であるように思えるのだ。



なんだかうまくいきましたねっ!

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