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薙が考えた事を考えもせずにつづるところです。
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舞台には、赤いシャツに黄色い帽子の男性(以下、お兄さん)が立っており、テーブルを挟んでダンボ君が座っている。 ダンボ君は、顔が描かれたダンボール、物干し竿と軍手でできた腕、体にはレジャーシートがかかっているが、その下には人間の足が見える。 お兄さんがテーブルに置かれたスイッチを押すと明るい音楽が流れだす。 お兄さんはそれにあわせて全くリズムとはかみ合わない踊りを踊る。 ダンボ君は、以後しばらく上半身をもぞもぞと動かしている。 お兄さん「ダンボ君、こんにちは!」 元の位置へ戻り、機械のボタンを押す。 すると「コンニチハー!」という音声が流れる。 以後、ボタンを押して流れた台詞はダンボ君のものとする。 お兄さん「元気がいいねえー!」 ダンボ君「アリガトー!」 お兄さん「元気がよくて気持ちがいいので、お兄さんともう一回挨拶するー?」 ダンボ君「シターイ!」 お兄さん「じゃぁいくよー!こんにちはー!」 ダンボ君「コンニチハー!」 お兄さん「はい、よくできましたー!さあ、さっそくおハガキ紹介しまーす!アラキタダオくんからいただきました。どうして人間は、死ぬのですか?ダンボ君、どうして人間は死ぬか、知ってる!?」 ダンボ君「シラナーイ!」 お兄さん「そうなんだー、じゃあお兄さんが教えてあげるねー!人間は、大切な人に嘘をついたり、大切な人を裏切ったりすると、死ぬんだよー?わかったー!?」 ダンボ君「ジワジワー!」 お兄さん「んー、じわじわ分かったんだ~!そっかー、じゃあさ、ダンボ君これでまた1つ賢くなったね!」 ダンボ君「アリガトー!」 お兄さん「そんなダンボ君はさ、大切な人に嘘をついたり、大切な人を裏切ったりしたことは、ある!?」 ダンボ君「アルー!」 お兄さん「ふーん、じゃあ死なないといけないねえ!…お兄さんが、このピストルで殺してあげるねー!」 お兄さんがテーブルにおいてある拳銃を手に取る。 ダンボ君の動きが激しくなる。 お兄さんは、以後拳銃の銃口で機械のボタンを繰り返し押す。 ダンボ君「ヤッター!ヤッター!ヤッター!」 お兄さん「凄く喜んでるねー、どんな顔して喜んでるかちょっとお兄さんに見せてよー!」 お兄さんがダンボ君の頭のダンボールを持ち上げる。 中には、パーマがかかった男性が怯えた顔で、血のついたさるぐつわをつけられている。 ダンボ君の中の人「う~~~~~~・・・・・・・・・!!!」 お兄さんがダンボールを元通り頭に被せる。 お兄さん「ダンボ君、でもさぁ、死ぬ前にお兄さんとどっか遊びに行こうよ!どこに行きたい!?」 ダンボ君「ドコデモー!」 お兄さん「ん~どこでもじゃ分かんないよ~ じゃあさぁ、お兄さんと動物園行こうか!さぁ、どうやって動物園まで行きますか!」 ダンボ君「ジワジワー!」 お兄さん「ん~、じわじわ行ってたら動物園閉まっちゃうよー!じゃあさ、ジェット機で一気に行こうか!」 ダンボ君「アッタマガイイナー!」 お兄さん「さぁいくよー!えーい!」 お兄さん、やる気の無いジャンプをする。 お兄さん「ほ~ら動物園についたよー!」 ここで、遠くから扉が開く音が聞こえる。 舞台袖から、スーツにパーマ、サングラスの男が出てくる。 男「アラキさん、もうやめましょ」 お兄さん「あ!あんなところに動物がいるよー!?ダンボ君、あれ、なんていう動物か知ってるー?」 ダンボ君「シラナーイ!」 お兄さん「じゃあ、ちゃんと良く見てあげてー?」 お兄さんが再びダンボ君のダンボールを持ち上げる。 ダンボ君の中の人「ん~~~~~~~~・・・・・・・・・・・・!!!!!!」 男「組長…」 お兄さん、再びダンボ君にダンボールを被せる。 お兄さん「わかったー!?」 ダンボ君「シラナーイ!」 お兄さん「んー、知らないんだ、それじゃ教えてあげるね!あれは、お兄さんの舎弟 っていうんだよ?分かったかな!?」 ダンボ君「コンニチハー!」 お兄さん「あ、ダンボ君は知らない人に挨拶ができて偉いね!そんなダンボ君はさ、将来立派な大人になれると思うよ?ダンボ君はさ、将来いったい何になりたいの?」 ダンボ君「シターイ!」 お兄さん「へぇ~、シタイになりたいんだー!じゃあお兄さんが殺してあげるねー!」 ダンボ君があわてて体を左右に振る。 ダンボ君「ヤッター!」 舎弟「アラキさん、もうあきませんて…」 お兄さん(舎弟の台詞に声を被せて)「じゃあさ、どうやって殺してほしいの!?」 ダンボ君「ジワジワー!」 お兄さん「んー、じわじわ殺してほしいんだー!じゃあ、どこ撃って欲しい?」 ダンボ君「ドコデモー!」 お兄さん「んー、どこでもじゃ分かんないよー!どこがいいか、はっきり教えてよ!」 ダンボ君「アッタマガイイナー!」 お兄さん「頭がいいんだー!そっか だけどさぁ、頭なんか撃っちゃったら、一気に死んじゃうよ!?ダンボ君、そんな一気に死ぬ勇気あるの!?」 ダンボ君「アルー!」 お兄さん、このボタンを押した直後、間髪いれずにダンボ君の頭へ向けて発砲。 パキュン!と音が鳴り、ダンボ君の動きが一瞬止まり、上半身がゆっくりテーブルのほうへ傾いていく。 すると、腕の物干し竿の先端が機械のボタンに触れる。 ダンボ君「ヤッター!ヤッター!ヤッター!ヤッター!ヤッター!ヤッター!…」 画面、暗転。 PR | カレンダー
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